防災ハンドブック
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長野県PRキャラクター長野県PRキャラクター「アルクマ」「アルクマ」©長野県アルクマ©長野県アルクマ※気象庁HP「降灰量階級表」よりこのうち、浅間山、焼岳、乗鞍岳、御嶽山、新潟焼山、草津白根山、弥陀ヶ原の7火山は、火山噴火予知連絡会により「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」として選定され、気象庁が24時間体制で常時観測、監視しています。〜松本地域の活火山〜松本地域(岐阜県境)には焼岳、乗鞍岳、アカンダナ山の3つの活火山があります。中でも焼岳は中長期的に火山活動が高まってきているとされており、注意が必要な火山の一つです。焼岳といえば、大正4年の噴火で、梓川が堰き止められ大正池が形成されたことが有名ですが、その後もたびたび噴火が発生しています。昭和37年の噴火では噴石により旧焼岳小屋が大破し、従業員2名が負傷するなどの被害がありました。もし焼岳が噴火したら、噴火の規模、上空の風などの気象条件によっては、松本市街地にも降灰の可能性があります。火山灰から目や皮膚を守り、吸い込まないようにしましょう。また見通しや路面状態も悪化します。車の運転にも注意しましょう。多量やや多量少量昭和37年噴火の様子写真提供:奥原 貞司氏影響ととるべき行動道路噴火警報と噴火警戒レベルに関して降灰の厚さによる影響と取るべき行動14完全に覆われる白線が見えにくいうっすら積もる路面名称厚さキーワードイメージ※11mm 以上【外出を控える】0.1mm≦厚さ<1mm【注意】0.1mm 未満表現例視界視界不良となる外出を控える明らかに降っている窓を閉める火山灰が衣服や身体に付着する目に入ったときは痛みを伴う降っているのがようやくわかる人その他の影響慢性の喘息や慢性閉塞性肺疾患(肺気腫など)が悪化し健康な人でも目・鼻・のど・呼吸器などの異常を訴える人が出始めるマスク等で防護喘息患者や呼吸器疾患を持つ人は症状悪化のおそれがある※1 掲載写真は気象庁、鹿児島市、(株)南日本新聞社による※2 富士山ハザードマップ検討委員会(2004)による想定運転を控える降ってくる火山灰や積もった火山灰をまきあげて視界不良となり、通行規制や速度制限等の影響が生じる徐行運転する短時間で強く降る場合は視界不良の恐れがある道路の白線が見えなくなるおそれがある(およそ0.1〜0.2mmで鹿児島市は除灰作業を開始 )フロントガラスの火山灰がフロントガラスなどに付着し、視界不良の原因となるおそれがある除灰がいしへの火山灰付着による停電発生や上水道の水質低下及び給水停止のおそれがある稲などの農作物が収穫できなくなったり※2 、鉄道のポイント故障等により運転見合わせのおそれがある航空機の運航不可※2●登山者の方へ焼岳をはじめ、火山への登山の際には、登山計画書の提出をし、ヘルメット等の装備を整え、最新の火山情報に十分注意することが大切です。●「信州 火山防災の日」(9月27日)平成26年9月に発生した御嶽山の噴火災害を風化させることなく、焼岳など県内火山の防災や魅力発信に取り組むことを定めました。都道府県としては初めての制定です。

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